個人経営・小さなサロン・治療院運営

一歩前へ。あなたの夢は何ですか?

第1章 目的と目標を明確にしよう <8>

〈8〉経営目標の設定

 

 ここでは、これまで私がお会いしてきた鍼灸院や整体院経営者からお聞きした目標をいくつかご紹介します。参考にしてください。

 また、各例ごとに(~20××年)といった実現期限も書かれています。ここでは、あまり難しく考えずに、今後の自分自身のライフプラン全体を考えながら、いつまでに実現したいのかといった期限も決めるみてください。今後詳細に各種検討を進めていく中で期限はより明確になっていきますので、今の時点では「いつまでに実現できればうれしいな」といった程度の希望で問題ありません。

 

都内での鍼灸院の開設(~20××年)

自分の生まれ育った土地である東京都内にて鍼灸院を開設し、各種経営手法を確立しパイロットモデルとする

ここで得た経験、ノウハウ等を活かし、他の地域にも系列店を拡大する

 

被災地での複合型鍼灸院の開設(~2018年)

復興特区にて鍼灸院開設

被災地での医療環境向上の一翼を担う

被災地での雇用創出を実現させる

 

Caféを併設した鍼灸院の設立(~20××年)

地域コミュニティの場を設け、同時に集客効果をねらう

Café内での健康相談等の施策による顧客固定化をねらう

 

医療過疎地での養生型鍼灸院の開設(~2020年)

温泉地での複合型鍼灸院設立

豊かな自然環境の中での療養型鍼灸院による、慢性疾患患者や心の疲れを持った患者の滞在療養による回復を図る

温泉療養・湯治による治療効果を鍼灸治療に取り入れ、慢性疾患や心身症等に対する長期治療・回復を実現させる

温泉の絶大な集客効果を取り入れた経営基盤の安定化を目指す

 

 さて、あなたの治療院をいつまでに、どんなコンセプトで設立したいのか、その具体的な目標を思い描くことは出来ましたか?

 時間がかかってもかまいません。人によっては、3ヶ月以上考え作り上げたという例もあります。ふとした思い付きや、町の中を歩いていてたまたま目についたものがヒントになる場合もあります。そうしたものを手帳などに記録し続け、心の中で暖め、自由な発想で是非あなただけにできる経営イメージを膨らましてください。

 

 とても大切な目標となりますので、イメージは具体的な目標として文章に書くことが大切です。あなたの治療院の全体を貫く基本的な概念、それがコンセプトです。そして、それを実現させるために時期をできるだけ明確にすることが、夢の実現に向けた最初の一歩なのです。

 

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